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(3) 電子フォーム管理

 電子フォームは、

(@) グループ内のメンバ間のデータ転送

(A) 受付箱あるいは提示箱のデータの登録・変更・参照

の目的で使用します。

 管理者ページで電子フォーム管理を選択すると図2.2−19に示す電子フォーム管理ページが開きます。このページを通して次の作業を行うことができます。

1) 内容一覧

グループで使用する電子フォームの一覧を表示します。

2) ひな形電子フォームの複写

FNSシステムが保有しているひな形電子フォームを表示し、グループに取り込みます。

3) 他グループからの電子フォーム複写

他のグループの電子フォームを取り込みます。

4) HTMLフォームのアップロード

新しい電子フォーム(HTML)をグループの電子フォームとしてアップロードします。

5) PDFフォームのアップロード

新しい電子フォーム(PDF)をグループの電子フォームとしてアップロードします。

6) フォーム取扱情報等の変更

グループで使用する電子フォームの取扱情報等を変更します。

7) 電子フォームの削除

グループで使用する電子フォームを削除します。

 

図2.2−19 電子フォーム管理

 以下では、電子フォーム管理の各機能について説明します。

 (a) 内容一覧

 「内容一覧」を選択した場合、グループに登録されている電子フォームの一覧(図2.2−20)が表示されます。内容欄では電子フォームの名前や電子フォームの取扱等を説明し、その右の文書フォーム欄にはその電子フォームのイメージが表示されます。 

図2.2−20 内容一覧

(b) ひな形電子フォームの複写

 「ひな形電子フォームの複写」を選択した場合、FNSシステムが保有する電子フォームの一覧(図2.2−21)が表示されます。これらの中から必要な電子フォームを選択してグループの電子フォームとして登録します。

図2.2−21 ひな形電子フォーム複写

 

(c) 他グループからの電子フォーム複写

 「他グループからの電子フォーム複写」を選択すると、他グループからの電子フォーム複写のページ(図2.2−22)が表示されます。このページで参照するグループを選択し、内容一覧ボタンを押下すると、ひな形電子フォーム複写(図2.2−21)と同様の電子フォームの一覧が表示されますので、それらの中から必要な電子フォームを選択してグループの電子フォームとして登録します。

 本グループの管理者が他グループの参照権を持つ場合にのみ他グループからの電子フォーム複写が可能になります。

 

図2.2−22 他グループからの電子フォーム複写

 

(d) HTMLフォームのアップロード

 「HTMLフォームのアップロード」を選択すると、HTMLフォームのアップロードのページ(図2.2−23)が表示されます。

 アップロードに先立ってHTMLフォームを用意する必要がありますが、HTMLフォームのデザインについてはそれぞれ目的別に詳しく説明します。

グループ内メンバ間のデータ転送で使用するHTMLフォームについては3.2 (2) HTMLフォームのデザイン
受付箱で使用するHTMLフォームについては3.6 受付箱管理
提示箱で使用するHTMLフォームについては「3.7 提示箱管理

 ここでは、HTMLフォームのアップロードのページ(図2.2−23)を使用したアップロードの方法について解説します。

図2.2−23 HTMLフォームのアップロード

 

 電子フォームとして使用するすべてのHTMLフォームはフォームIDを持ちます。HTMLフォームのアップロードの際このフォームIDを入力します。これはグループ内で電子フォームを識別するために用いられます。アップロードする電子フォームには名前をつけます。また、電子フォームについての簡単な説明をつけることもできます。そして、「新規書込フォームの取扱情報」を指定します。

 

■ 「新規書込フォームの取扱情報」とは、HTMLフォームの取り扱い方を規定する情報のことです。HTMLフォームの取り扱い方としては、次の2通りがあります。

(@) グループ内のメンバ間のデータ転送

 通常、電子フォームの「新規入力フォーム」 ページと「受信閲覧」ページを使用します。

(A) 受付箱あるいは提示箱のデータの登録・変更・参照

 「新規書込フォームの取扱情報」では、“配信”、“集信”、“発信”および“登録”のいずれか1つを指定します。 また、“配信”、“集信”、“発信”および“登録”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列を指定することもできます。

 上記(@)の目的では、“配信”あるいは“集信”、“発信”を指定します。

 上記(A)の目的では、“登録”を指定します。

 「新規書込フォームの取扱情報」で、“配信”、“集信”、“発信”および“登録”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列を指定した場合、先頭に指定したものがアップロード時点における当該フォームの「新規書込フォームの取扱情報」として採用されます。
 2つ目以降のものは、アップロード後に当該フォームに対する「新規書込フォームの取扱情報」の変更の候補となります。
 例えば、“配信:集信”を指定した場合、アップロード直後の当該フォームは“配信”の目的で使用されますが、後で目的を“集信”に変更することが可能となります。この変更は後述の「(f) 
フォーム取扱情報の変更」ページを使用して行います。

 

■ 「新規書込フォームの取扱情報」の“配信”、“集信”、“発信”はグループ内のメンバ間のデータ転送の仕方を規定しますので、データ転送規則と呼ばれます。データ転送規則は、グループ種別が“1対多”あるいは“多対多”の場合と、“任意”の場合とでは異なります。

  グループ種別:“1対多”あるいは“多対多”の場合のデータ転送規則

運用者(A端利用者)と複数の利用者(B端利用者)との間では、2つのデータ転送規則:“配信”、“集信”に従った通信が可能です。それぞれの規則の意味は次表の通りです。

配信 運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)向けにデータを送
信します。
 「新規書込フォームの取扱情報」で“配信”が指定されたHTMLフォームは、運用者(A端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。運用者(A端利用者)はこのページを経由して電子フォームを選択して記入し、利用者(B端利用者)に送信します。 利用者(B端利用者)は受信したデータを「受信閲覧」ページを経由して表示します。
集信 運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)からデータを収集
します。
 「新規書込フォームの取扱情報」で“集信”が指定されたHTMLフォームは、利用者(B端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。利用者(B端利用者)はこのページを経由して電子フォームを選択して記入し、運用者(A端利用者)に送信します。 運用者(A端利用者)は受信したデータを「受信閲覧」ページを経由して表示します。

グループ種別:“1対多”あるいは“多対多”の場合のデータ転送規則で許される宛先は次表の通りです。

転送規則

宛先

“配信”

_ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

“集信”

_ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

注)宛先については「3.2 (2) HTMLフォームのデザイン」を参照されたい。

 

  グループ種別:“任意”の場合のデータ転送規則

 “任意”グループには運用者やA端利用者、B端利用者は存在せず、全て同格の利用者のみが存在します。この場合のデータ転送規則として“発信”があります。

発信 ある1人の利用者が他の利用者向けにデータを送信します。
 「転送規則情報」で“発信”が指定されたHTMLフォームは、すべての利用者の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。ある1人の利用者が「新規入力フォーム」 ページを経由して電子フォームを選択して記入し、その他の利用者向けにデータを送信します。その他の利用者は「受信閲覧」ページを経由して受信したデータを表示します。

  グループ種別:“任意”の場合のデータ転送規則で許される宛先は次表の通りです。

転送規則

宛先

“発信”

 _ALL、利用者名、_MANAGER

注)宛先については「3.2 (2) HTMLフォームのデザイン」を参照されたい。

 データ転送規則は同時に複数の相手に送信することを意味しているわけではなく、その可能性を規定しているに過ぎません。実際に、特定の1人に送信するか同時に複数の相手に送信するかは、HTMLフォームのデザイン次第で、データを送信する際に選択可能とすることができます。

 

■ 「新規書込フォームの取扱情報」で“登録”を指定した場合、HTMLフォームは受付箱あるいは提示箱のデータの登録・変更・参照で使用されることを意味します。受付箱および提示箱でのHTML フォームの扱い方については、それぞれ「3.6 受付箱管理」、「3.7 提示箱管理」を参照してください。

 

■ HTMLフォームとして使用する各種ファイルを指定します。

 HTMLフォームが2つの目的、即ち、「(@) グループ内のメンバ間のデータ転送」、「(A) 受付箱あるいは提示箱のデータの登録・変更・参照」で使用されることは、既に述べましたが、いずれの場合においても、次の操作が伴います。

@ HTMLフォームの起票

A HTMLフォームの参照

B HTMLフォームの返信あるいは更新 (任意)

 HTMLフォームをはじめて起票した利用者が何でも書きこめるようにしておく必要があります。このためのHTMLフォームは新規書込フォームファイルとして用意します。

 「HTMLフォームの参照」と「HTMLフォームの返信あるいは更新」については、HTMLフォームがXML指定つきの場合とXML指定なしの場合とで扱い方が異なります。

・ XML指定つきフォームの場合

 この場合、「HTMLフォームの参照」と「HTMLフォームの返信あるいは更新」が使用できます。新規書込フォームで書き込んだデータを参照する利用者がその内容を書き換えては困ります。そこで、FNSシステムではデータの参照のみを許された利用者が記入内容を書き換えられないようにすることを要求します。そのために、同じフォームIDのHTMLフォームであっても書込可のものと読出専用のものが必要となります。これら2つに加えて返信あるいは更新用のHTMLフォームが必要となることがあります。

 新規書込フォームのみしか指定しないケースがありますが、その場合、新規書込フォームが便宜的に表示専用としても使われます。

・ XML指定なしフォームの場合

 この場合、「HTMLフォームの起票」だけが可能です。「HTMLフォームの参照」と「HTMLフォームの返信あるいは更新」は使用できません。このケースのデータ表示にはFNSシステム既定の方式が適用されます。

 アップロードしたHTMLフォームを利用する際、そのイメージを概観するための縮小表示用画像も必要となります。

 次表はアップロードするファイルを整理したものです。

用途

XML指定つき

XML指定なし

新規書込フォーム

HTMLフォームの起票

必須

必須

表示専用フォーム HTMLフォームの参照

任意

不可

返信更新フォーム HTMLフォームの返信あるいは更新

任意

不可

縮小表示用画像

フォーム選択のイメージ表示

必須

必須

 

■ XML指定つきHTMLフォームが「グループ内のメンバ間のデータ転送」で使用される場合、「XMLタイプ時の詳細オプション指定」が意味を持ちます。

 これらのオプションは受信閲覧において、@ 返信するか否か、A 返信する場合返信先の宛先を変更するか否か、B 返信する際のHTMLフォームを変更するか否か、を選択できるようにしています。

@ 受信キューは返信操作モードで閲覧」をチェックすると、受信閲覧時に表示されるHTMLフォームは「返信更新フォーム」が使用されます。
チェックしない場合、
受信閲覧は「表示専用フォーム」で行われます。
A 返信操作モード時mfdist(宛先)置換え不要」をチェックすると、返信操作時の宛先は自動的に指定されません。
チェックしない場合、返信操作時の宛先は発信者となります。
B 返信操作モード時mfformid(フォームID)をXXXXXで置換える。」をチェックすると、返信する際のHTMLフォームをXXXXXに置き換えることができます。
チェックしない場合、返信操作では「返信更新フォーム」が使用されます。

 

■ HTMLフォームのアップロードのページ(図2.2−23)の上記の記入および選択が済みましたら、「アップロード実行」ボタンを押下しますと、HTMLフォームがFNSシステムにアップロードされます。

■ グループ種別:“通信なし”の場合のHTMLフォームの扱いについて。

 “通信なし”グループにおいてもHTMLフォームをアップロードできますが、グループ内でデータ転送を行うために使用することはできません。ここでアップロードされた電子フォームは他のグループで参照することを意図しています。このグループの電子フォームを参照できるのはこのグループの作成者と、参照許可設定で指定した作成者とグループの管理者です。

※HTMLフォームを受付箱あるいは提示箱のデータの登録・変更・参照の目的で使用することは可能です。

 

(e) PDFフォームのアップロード

 「PDFフォームのアップロード」を選択すると、PDFフォームのアップロードのページ(図2.2−24)が表示されます。独自にデザインした電子フォームをこのページを利用してグループ用の電子フォームとしてアップロードします。

 アップロードに先立ってPDFフォームをデザインする必要がありますが、PDFフォームのデザインについては「3.2 (1) PDFフォームのデザイン」で詳しく説明します。

 ここでは、PDFフォームのアップロードのページ(図2.2−24)を使用したアップロードの方法について解説します。 

図2.2−24 PDFフォームのアップロード

 

■ 電子フォームとして使用するすべてのPDFフォームはフォームIDを持ちます。PDFフォームのアップロードの際このフォームIDを入力します。これはグループ内で電子フォームを識別するために用いられます。アップロードする電子フォームには名前をつけます。また、電子フォームについての簡単な説明をつけることもできます。そして、「転送規則情報」を指定します。

■ 「転送規則情報」とはPDFフォームを用いて1人のメンバと他のメンバとの間でのデータ交換規則のことです。

 「転送規則情報」では、“配信”、“集信”、“配信&集信”、“集信&配信”、“発信”および“発信&返信”のいずれか1つを指定します。 また、“配信”、“集信”、“配信&集信”、“集信&配信”、“発信”および“発信&返信”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列を指定することもできます。

 「転送規則情報」で、“配信”、“集信”、“配信&集信”、“集信&配信”、“発信”および“発信&返信”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列を指定した場合、先頭に指定したものがアップロード時点における当該フォームの「転送規則情報」として採用されます。
 2つ目以降のものは、アップロード後に当該フォームに対する「
転送規則情報」の変更の候補となります。
 例えば、“配信:集信”を指定した場合、アップロード直後の当該フォームは“配信”の目的で使用されますが、後で目的を“集信”に変更することが可能となります。この変更は後述の「(f) 
フォーム取扱情報の変更」ページを使用して行います。

 

■ データ転送規則はグループ種別が“1対多”あるいは“多対多”の場合と、“任意”の場合により異なります。

  グループ種別:“1対多”あるいは“多対多”の場合のデータ転送規則

運用者(A端利用者)と複数の利用者(B端利用者)との間で、4つのデータ転送規則:“配信”、“集信”、“配信&集信”、“集信&配信”に従った通信ができます。それぞれの規則の意味について次表に説明します。

配信 運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)向けにデータを送
信します。
 「転送規則情報」で“配信”が指定されたPDFフォームは、運用者(A端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。運用者(A端利用者)は電子フォームを選択して記入し、利用者
B端利用者)に送信します。利用者(B端利用者)は受信したデータ
を「受信閲覧」ページを経由して表示しますが、このとき使われる電子フォームは運用者(
A端利用者)が選択したものとなります。
集信 運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)からデータを収集
します。
 「転送規則情報」で“集信”が指定されたPDFフォームは、利用者(B端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。利用者(B端利用者)は電子フォームを選択してデータを記入し、
運用者(
A端利用者)に送信します。運用者(A端利用者)は受信し
たデータを表示しますが、このとき使われる電子フォームは利用者
B端利用者)が選択したものとなります。
配信&集信

 

運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)向けにデータを送
信し、返信データを利用者(B端利用者)から収集します。
 「転送規則情報」で“配信&集信”が指定されたPDFフォームは、運用者(A端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。運用者(A端利用者)は電子フォームを選択して記入し、利用者
B端利用者)に送信します。利用者(B端利用者)は受信したデータ
を「受信閲覧」ページを経由して表示しますが、このとき使われる電子フォームは運用者(
A端利用者)が選択したものとなります。
 利用者(
B端利用者)は受信したPDFフォームに記入し、運用者
A端利用者)に返信します。運用者(A端利用者)は受信データを
表示しますが、このとき使われる電子フォームは自分が最初に選
択したものです。
集信&配信

 

運用者(A端利用者)は利用者(B端利用者)からデータを収集
し、記入して利用者(B端利用者)に返信します。
 「転送規則情報」で“集信&配信”が指定されたPDFフォームは、利用者(B端利用者)の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。利用者(B端利用者)は電子フォームを選択して記入し、運用者
A端利用者)に送信します。運用者(A端利用者)は受信したデータ
を「受信閲覧」ページを経由して表示しますが、このとき使われる電子フォームは利用者(
B端利用者)が選択したものとなります。
 運用者(
A端利用者)は受信した電子フォームに記入し、利用者
B端利用者)に返信します。利用者(B端利用者)は受信データを表
示しますが、このとき使われる電子フォームは自分が最初に選択し
たものです。

 

 グループ種別:“1対多”あるいは“多対多”の場合のデータ転送規則で許される宛先および返信用宛先は次表の通りです。

転送規則

宛先あるいは返信用宛先

“配信”

宛先: _ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

“集信”

宛先: _ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

“配信&集信”

宛先: _ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER  
返信用宛先: _SENDER_ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

“集信&配信”

宛先: _ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER
返信用宛先: _SENDER_ALLOTHERSIDE、利用者名、_MANAGER

注)宛先あるいは返信用宛先については「3.2 (1) 電子フォームのデザイン」を参照されたい。

 

  グループ種別:“任意”の場合のデータ転送規則

 “任意”グループには運用者やA端利用者、B端利用者は存在せず、全て同格の利用者のみが存在します。この場合のデータ転送規則として“発信”と“発信&返信”があります。

発信 ある1人の利用者が他の利用者向けにデータを送信します。
 「転送規則情報」で“発信”が指定されたHTMLフォームは、すべての利用者の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。ある1人の利用者が電子フォームを選択して記入し、その他の利用者向けにデータを送信します。その他の利用者は「受信閲覧」ページを経由して受信したデータを表示しますが、このとき使われる電子フォームははじめの利用者が選択したものとなります。
発信&返信

ある1人の利用者がその他の利用者向けにデータを送信し、返
信データをその他の利用者から収集します。
 「転送規則情報」で“発信&返信”が指定されたPDFフォームは、すべての利用者の「新規入力フォーム」 ページに表示されます。ある1人の利用者が電子フォームを選択して記入し、その他の利用者向けにデータを送信します。その他の利用者は「受信閲覧」ページを経由して受信したデータを表示しますが、このとき使われる電子フォームははじめの利用者が選択したものとなります。
 その他の利用者は受信した電子フォームに記入し、はじめの利用
者に返信します。はじめの利用者は受信データを表示しますが、この
とき使われる電子フォームは自分が最初に選択したものです。

 グループ種別:“任意”の場合のデータ転送規則で許される宛先および返信用宛先は次表の通りです。

転送規則

宛先あるいは返信用宛先

“発信”

宛先: _ALL、利用者名、_MANAGER

“発信&返信”

宛先:_ALL、利用者名、_MANAGER
返信用宛先:
_SENDER_ALL、利用者名、_MANAGER

注)宛先あるいは返信用宛先については「3.2 (1) PDFフォームのデザイン」を参照されたい。

 データ転送規則は同時に複数の相手に送信することを意味しているわけではなく、その可能性を規定しているに過ぎません。実際に、特定の1人に送信するか同時に複数の相手に送信するかは、PDFフォームのデザイン次第で、データを送信する際に選択可能とすることができます。

■ PDFフォームとして使用する各種ファイルを指定します。

 データ転送規則の説明から明らかなように、PDFフォームには次の操作が伴います。

@ PDFフォームの起票

A PDFフォームの参照

B PDFフォームの返信 (任意)

 PDFフォームをはじめて起票した利用者は何でも書きこめるようにしておく必要があります。このためのPDFフォームは書込可用フォームファイルとして用意します。受信者がその内容を書き換えては困ります。そこで、FNSシステムでは受信者が発信者の記入内容を書き換えられないようにすることを要求します。そのために、同じフォームIDの電子フォームであっても書込可のものと読出専用のものが必要となります。データ転送規則の“配信&集信”、“集信&配信”、“発信&返信”ではこれら2つに加えて受信した電子フォームの1部だけが書込可の返信記入用のものが必要です。さらに登録した電子フォームを利用する際、そのイメージを概観するための縮小表示用画像も必要です。

 1つの電子フォームのアップロードには次表に示すように複数のファイルを用意する必要があります。

用途

指定の必要性

書込可用フォーム

PDFフォームの起票

必須

読出専用フォーム PDFフォームの参照

必須

返信記入用フォーム PDFフォームの返信

任意

縮小表示用画像

フォーム選択のイメージ表示

必須

 

■ PDFフォームのアップロードのページ(図2.2−24)の上記の記入および選択が済みましたら、「アップロード実行」ボタンを押下しますと、PDFフォームがFNSシステムにアップロードされます。

■ グループ種別:“通信なし”の場合のPDFフォームの扱いについて。

 “通信なし”グループにおいてもPDFフォームを登録できますが、グループ内でデータ転送を行うために使用することはできません。ここで登録された電子フォームは他のグループで参照することを意図しています。このグループの電子フォームを参照できるのはこのグループの作成者と、参照許可設定で指定した作成者とグループの管理者です。

 

(f) フォーム取扱情報の変更

登録した電子フォームの属性は変更することができます。電子フォーム管理のページ(図2.2−19)で「フォーム取扱情報の変更」を選択すると、図2.2−25に示すフォーム取扱情報等の変更ページが開きます。グループで使用できる電子フォームの一覧が表示されますので、必要な電子フォームを選択して各種属性を変更し、変更実行ボタンを押下すると属性が更新されます。

図2.2−25 フォーム取扱情報の変更

 

 変更できる属性はHTMLフォームとPDFフォームとでは異なります。

■ HTMLフォームの場合

 変更できる属性は「新規書込フォームの扱い」と「禁止情報」、「XMLタイプ時の詳細オプション」です。

 選択できる「新規書込フォームの扱い」は、HTMLフォームアップロード時の「新規書込フォームの取扱情報」で指定した、“配信”、“集信”、“発信”および“登録”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列の内の1つです。

 禁止情報は電子フォームのデータ転送を規制し、次表の1つが選択できます。

選択項目

電子フォームの“宛先”あるいは“返信用宛先”で指定できる宛先
禁止事項なし すべての宛先が指定できる
同報以外転送禁止 _ALLOTHESIDEあるいは_ALLのみが指定できる
同端利用者指定個別発信禁止 “同端利用者指定個別発信”以外が指定できる
異端利用者指定個別発信禁止 異端利用者指定個別発信”以外が指定できる
同報発信禁止 _ALLOTHESIDEあるいは_ALL以外が指定できる
転送禁止 すべての宛先が指定できない。即ち、データ転送はできない

 「XMLタイプ時の詳細オプション」については、「(d) HTMLフォームのアップロード」を参照してください。

■ PDFフォームの場合

 変更できる属性は「転送規則」と「禁止情報」です。

 選択できる「転送規則」は、PDFフォームアップロード時の「転送規則情報」で、“配信”、“集信”、“配信&集信”、“集信&配信”、“発信”および“発信&返信”を“:”(半角のコロン)でつなげた文字列の内の1つです。

 禁止情報はHTMLフォームの場合と同じです。

 

(g) 電子フォームの削除

 電子フォーム管理のページで「電子フォームの削除」を選択すると、図2.2−26に示す電子フォームの削除のページが開きます。グループで使用できる電子フォームの一覧が表示されますので、削除したい電子フォームを選択し、削除実行ボタンを押下すると指定した電子フォームが削除されます。

図2.2−26 電子フォームの削除


(4) 参照モード設定・解除

 図2.2−1の管理者ページで参照モード設定・解除を選択すると、図2.2−27に示す参照モード処理画面が開きます。管理者のページの説明で述べた通り、管理者は運用者や利用者を兼ねることもあります。管理者としてグループにログイン(入場)した場合、管理者は管理者ページを開いていますが、運用者や利用者のWebページを参照することもできます。その場合、管理者は運用者ページや利用者ページを参照するという意味の参照モードに変更する必要があります。FNSシステムは管理者が参照モードにいるか否かを表示します。管理者は他のグループのメンバであることもあります。管理者は、参照モードである間、他のグループに移動できません。一旦参照モードを解除してから移動します。そのための操作もこのページを使用して行います。

 

図2.2−27 参照モード処理

 

(5) 掲示板管理

図2.2−1の管理者ページで掲示板を選択すると、掲示板管理のページが開きますが、詳細については「3.4 掲示板管理」を参照してください。

(6) 情報プール型掲示板管理

 図2.2−1の管理者ページで情報プール型掲示板管理を選択すると、情報プール型掲示板管理のページが開きますが、詳細については「3.5 情報プール型掲示板管理」を参照してください。

(7)  受付箱管理

 図2.2−1の管理者ページで受付箱管理を選択すると、受付箱管理のページが開きますが、詳細については「3.6 受付箱管理」を参照してください。

(8) 提示箱管理

図2.2−1の管理者ページで提示箱管理を選択すると、提示箱管理のページが開きますが、詳細については「3.7 提示箱管理」を参照してください。

(9) 拡張機能登録簿管理

 図2.2−1の管理者ページで拡張機能登録簿管理を選択すると、拡張機能登録メニューのページが開きますが、詳細については「3.3 FNS拡張機能(FNS Extensionを参照してください。

 
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