前頁 次頁 目次

3.5 情報プール型掲示板管理

 FNSシステムの各グループでは、前節「3.4 掲示板」の対話型の掲示板に加えて、次の特徴をもつ「情報プール型掲示板」を用意しています。

(@)  対話型の掲示板と同様、各利用者が情報プール型掲示板に記事を掲載・参照することができます。
(A)  掲載者本人とグループ管理者は掲載した記事の更新・削除ができます。
(B)  各種ファイルを記事として掲載できますので、アーカイブスとしての利用に適しています。
(C)  1回のアップロードで複数ファイルを掲載できます。

 対話型の掲示板と同様、管理者と利用者とでは情報プール型掲示板の扱い方が異なります。管理者は情報プール型掲示板の開設・削除などを行います。利用者は開設された情報プール型掲示板を利用して、記事の掲載・更新・削除、他利用者が掲載した記事の参照ができます。

 以下では管理者および利用者の情報プール型掲示板の扱い方について紹介します。

(1)管理者

 管理者は自グループで情報プール型掲示板を利用できるようにするために、管理者ページと利用者ページに掲示板を利用するためのURLを張りつけます。

 管理者ページには掲示板の開設・削除などを行う掲示板管理ページのURL

https://www.domain/zone/servlet/MfUtPoolbd?ope=mng_menu

へのリンクを張りつけます。FNSシステム標準の管理者ページを用いる場合、既にこのリンクは張られていますので、この作業は必要ありません。

 利用者ページには管理者が開設した情報プール型掲示板を利用するためのURL

https://www.domain/zone /servlet/MfUtPoolbd?poolbdid=bordId&tlop=top(関連構造)

https://www.domain/zone /servlet/MfUtPoolbd?poolbdid=bordId&tlop=last(関連構造)

https://www.domain/zone /servlet/MfUtPoolbd?poolbdid=bordId&lsop=top(到着順)

https://www.domain/zone /servlet/MfUtPoolbd?poolbdid=bordId&lsop=last(到着順)

のうちのいずれかへのリンクを張りつけます。

(ここに、www.domainFNSシステムインストール先のドメインとwwwサーバ。zoneFNSシステムの配置ゾーン。bordIdは情報プール型掲示板管理ページを用いて開設した“情報プール型掲示板ID”。情報プール型掲示板掲示板の一覧は関連構造で扱うことも到着順(番号順)で扱うこともできます。どちらを選択しても情報プール型掲示板上で表示を切替えることができます。情報プール型掲示板の一覧表示を先頭から表示するか、最近のものを表示するかはtopあるいはlastで指定します。これについては本節の3.5(2)(e)を参照して下さい。)

 管理者は上記のURLへのリンクを張りつけた管理者ページと利用者ページを該当グループにアップロードします。管理者は管理者ページを経由して情報プール型掲示板管理ページを開きます。他方、利用者は利用者ページを経由して情報プール型掲示板のページを開きます。

 管理者は管理者ページを経由して図3.5−1に示す情報プール型掲示板管理ページを開きます。

図3.5−1 情報プール型掲示板管理

 情報プール型掲示板管理のページを使用して新規に情報プール型掲示板を開設することができます。その場合、項番1.1で次の各項目を設定します。

開設したい情報プール型掲示板のID (先頭が下線ではない半角の英数字あるいは下線からなる文字列) 例:“Archives”
タイトル (日本語文字列) 例:“文書庫”
提示タイプを基本型にするか、画像型あるいは添付資料説明型にするかをラジオボタンで選択。

- 基本型 : 直接入力用フォームとファイル転送用フォームが使用可

- 画像型 : 直接入力フォームと画像ファイル転送用フォームとを合わせ持った
        フォーム(説明文つきの画像転送フォーム)が使用可。

- 添付資料説明型 : 直接入力用フォームと添付ファイル転送用フォーム(複数)
        とを合わせ持ったフォーム(添付ファイルつきの説明文フォーム)が使
        用可。

“基本型切替え可能”にチェックすると、“画像型”あるいは“添付資料説明型”を選択した場合でも、情報ブール型掲示板のページ上で“基本型”が利用可能となります。
“ZIP展開オプション付”にチェックすると、基本型のファイル転送用フォームにおいてzipファイルを指定した場合に、転送後展開するか否かの選択が行えるようになります。チェックしない場合は展開されません。なお、zipファイル展開後のファイルには必ずindex.htmファイルが含まれていなければなりません。
“利用者限定”にチェックすると、当該情報プール型掲示板へのアクセス利用者を限定することが可能となります。アクセス利用者の設定は後述の“アクセス可能利用者設定”ボタンで行います。

 項番1.1の設定に続いて、項番1.2の開設ボタンを押下しますと、指定された情報プール型掲示板が開設されます。

 情報プール型掲示板管理のページでは、既存の情報プール型掲示板の閲覧、登録の停止(管理者は登録可)および解除、属性の変更、削除ができます。いずれの場合も、項番2.1で操作対象の情報プール型掲示板を選択します。“情報プール型掲示板の閲覧”ボタンを押下すれば、該当する掲示板の内容を閲覧できます。

 項番2.2の“登録停止”、“登録再開”、“属性変更”、“削除”、“アクセス可能利用者設定”の各ボタンの意味は次の通りです。

(a) 登録停止

 “登録停止”ボタンを押下すると、該当する情報プール型掲示板への記事登録を停止します。利用者は記事を登録できません。しかし、管理者は登録が可能です。

(b) 登録再開

 “登録再開”ボタンを押下すると、(a)の操作で停止していた情報プール型掲示板への記事登録を再開します。利用者は記事登録が可能となります。

(c) 属性変更

 “属性変更”ボタンを押下すると、図3.5−2に示す掲示板属性変更ページが開き、各属性を変更することができます。操作については、情報プール型掲示板管理ページ項番1.1の説明を参照してください。

図3.5−2 掲示板属性変更

(d) 削除

 “削除”ボタンを押下すると、該当する情報プール型掲示板を削除します。

(e) アクセス可能利用者設定

 “アクセス可能利用者設定”ボタンを押下すると、図3.5−3に示すアクセス可能利用者設定ページが開き、該当情報プール型掲示板へのアクセスを許可する利用者を設定することができます。

図3.5−3 アクセス可能利用者設定

 

(2)利用者

 利用者は管理者が登録した利用者ページを経由して情報プール型掲示板のページ(図3.5−4あるいは図3.5−5)を開きます。図3.5−4は情報プール型掲示板を関連構造で表示します。図3.5−5は到着順(番号順)で表示します。

図3.5−4 掲示板(関連構造)

図3.5−5 掲示板(到着順)

 利用者は情報プール型掲示板のページを使用して、既存の記事を参照することができます。例えば、番号00001を参照してみましょう。番号00001の項を選択すると図3.4−6に示す画面が表示されます。

図3.5−6 記事の参照画面

 記事の参照画面は3つのフレームから成り、上部のフレームには情報プール型掲示板操作ボタンと記事一覧が表示されます。中段のフレームには一覧で選択した記事の内容が表示されます。本例では、記事番号00001の内容が表示されています。そして下段のフレームには中段のフレームに表示中の記事の番号と表題、それに情報プール型掲示板操作ボタンが表示されます。

 上段および下段のフレームに表示される各種ボタンについて以下に説明します。

(a) 記事の新規登録

 新規登録ボタンを押下すると、情報プール掲示板管理ページで指定した提示タイプ:“基本型”、“画像型”、“添付資料説明型”に対応して、図3.5−7〜図3.5−10に示す新規登録のページが開きます。

 (イ) 基本型

 基本型の場合、図3.5−7に示すページが開きます。表題と、記事としてのテキストを記入して送信ボタンを押下すると、記事が情報プール型掲示板に登録されます。

 このページの上部には「ファイル転送用フォーム」への切り替えボタンがついています。これを押下すると、画面を図3.5−8の新規登録(基本型:ファイル転送用フォーム)に切り替えることができます。

 基本型:ファイル転送用フォームの場合、表題を記入し、参照ボタンを押下して記事としてのローカルファイルを選択します。そして、送信ボタンを押下すると、記事が情報プール型掲示板に登録されます。

 記事としてホームページを登録することができます。この場合、ホームページを構成するファイルをまとめてzipファイルにします。ホームページを記事として参照するためには“zipファイル解凍後登録”をチェックしてください。zip解凍後のファイルにはホームページのトップとなるindex.htmファイルが含まれていなければなりません。

 基本型:ファイル転送用フォームのページの上部には「直接入力用フォーム」への切り替えボタンがついています。これを押下すると、画面を図3.5−7の新規登録(基本型:直接入力用フォーム)に戻すことができます。

図3.5−7 新規登録(基本型:直接入力用フォーム)

 

図3.5−8 新規登録(基本型:ファイル転送用フォーム)

 

 (ロ) 画像型

 画像型の場合、図3.5−9に示すページが開きます。表題を記入し、メッセージ欄には画像の説明文を添えることができます。この欄は空白のままでもかまいません。次に参照ボタンを押下して記事としての画像のローカルファイルを選択します。送信ボタンを押下すると、記事が情報プール型掲示板に登録されます。

 図3.5−9の例では、フォームのページの上部に「直接入力用フォーム」ボタンがついていませんが、情報プール型掲示板管理ページ、あるいは掲示板属性変更ページで「基本型切替え可能」項目にチェックすることにより表示されます。切替え後のフォームのページから再びこのページに戻ることができます。

図3.5−9 新規登録(画像型)

 

 (ハ) 添付資料説明型

 添付資料説明型の場合、図3.5−10に示すページが開きます。表題を記入し、記事としてのテキストを記入するまでは、基本型の直接入力用フォームのケースと同じですが、この提示タイプでは添付ファイルを添えることができます。そして、送信ボタンを押下すると記事と添付ファイルが情報プール型掲示板に登録されます。

 添付ファイルは記事メッセージ本文内にリンクが張られていますので、リンクを辿ることにより開くことができます。

 図3.5−10の例では、フォームのページの上部に「直接入力用フォーム」と「ファイル転送用フォーム」ボタンがついています。これは、情報プール型掲示板管理ページ、あるいは掲示板属性変更ページで「基本型切替え可能」項目にチェックしたことにより表示されました。切替え後の各フォームのページから再びこのページに戻ることができます。

図3.5−10 新規登録(添付資料説明型)

(b) 記事の追加

 図3.5−6 記事の参照画面で表示中の記事に対して、記事を付加することができます。これを行うには、下段のフレームにある「本記事へ付加」ボタンを押下すると開かれる図3.5−11に示す付加登録ページ(この例では添付資料説明型)ページを用います。付加登録フォームに追加記事を記入して送信ボタンを押下すれば、記事が追加されます。ここでも、各種のフォームが利用できますが、それらについては、「(a) 記事の新規登録」と同様の扱いとなります。

図3.5−11 付加登録

 

(c) 記事の更新

 図3.5−6 記事の参照画面で表示中の記事に対して、記事を更新することができます。これを行うには、下段のフレームにある「本記事の更新」ボタンを押下すると開かれる図3.5−12に示す更新ページ(この例では添付資料説明型)ページを用います。更新フォームに記事を記入して送信ボタンを押下すれば、記事が更新されます。ここでも、各種のフォームが利用できますが、それらについては、「(a) 記事の新規登録」と同様の扱いとなります。

 記事の更新は、記事の登録者のみが行えます。記事の更新では当該記事のみが更新され、付加された記事は影響を受けません。

図3.5−12 更新

 

(d) 記事の削除

 図3.5−6 記事の参照画面で表示中の記事を削除することができます。これを行うには、下段のフレームにある「削除」ボタンを押下すると、記事が削除されます。

 記事の削除は、記事の登録者もしくは管理者(「強制削除」ボタン)のみが行えます。記事の削除を実行すると、その記事に付加された記事も含めて削除されますので注意が必要です。

 

(e) 先頭、最近、上段のPre、上段のNext

 これらのボタンは発言の数が数百件以上になった場合に意味を持ちます。それぞれ次ぎの働きをします。

先頭:情報プール型掲示板一覧を最も古いものから(先頭から)順に表示します。

掲示板一覧(関連構造)なら先頭から100件の発言を表示します。

掲示板一覧(到着順)なら先頭から200件の発言を表示します。

最近:掲示板一覧のうち、最近の発言を表示します。

掲示板一覧(関連構造)なら最近の90件の発言を表示します。

掲示板一覧(到着順)なら最近の190件の発言を表示します。

上段のPre:前の100件(あるいは200件)を表示します。

上段のNext:次ぎの100件(あるいは200件)を表示します。

(f) 下段のPre、下段のNext

下段のPre:現在表示中の発言番号の、直前の発言を表示します。

下段のNext:現在表示中の発言番号の、次ぎの発言を表示します。

(g) 一覧再表示

 情報プール型掲示板に記事を読んでいる間に他の利用者が記事を登録しているかもしれません。そのために情報プール型掲示板一覧を再表示させる必要があります。一覧再表示ボタンはそのような目的で使用します。

 

掲示板の制限事項

1)FNSシステムの情報プール型掲示板では記事数が1から49999までに制限されます。ただし、データベースエンジンとしてHyperSonicSQLを使用したFNSシステムでは記事数は1から7499までに制限されます。

 

前頁 次頁 目次