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3.7 提示箱管理

 提示箱は、グループ管理者が登録した情報を、グループ内のメンバに提示するためのFNSの機能です。

 グループの管理者は提示箱を使用して、グループの各メンバに対して個別に情報を提示することができます。情報としてはテキストデータや任意のファイルが扱えます。また、XML指定つきHTMLフォームを使用することもできます。

 例えば、複数の顧客に情報サービスを行う担当者が、顧客:太郎商会、二郎商会、三郎商会、・・・に対して情報提供するとします。

 顧客担当は図3.7−1に示す管理表を使用して、個別の顧客への情報提供を行います。ある顧客に何も提示していなければ、「記事無し」と表示されています。このケースでは登録ボタンを押下しますと、図3.7−2に示す記事登録画面が開きます。このページを使用して顧客担当者は、顧客それぞれに情報を提示することができます。また、既に記事が登録されている場合、記事の更新・削除を行うことができます。

 

図3.7−1 お客様情報サービス管理表

 

図3.7−2 記事登録

 

 顧客:太郎商会、二郎商会、三郎商会、・・・は、同一のURLへのアクセスを行うことで、顧客担当者から個別に提供された情報を参照することができます。図3.7−3に示す例は顧客担当が三郎商会にpdfファイルを提示したものです。

 

図3.7−3 提示情報表示(pdfファイルの例)

 

 電子フォーム(XML指定つきHTMLフォーム)を使用して、個別の顧客に情報を提示することもできます。図3.7−4、−5に示す例は、電子フォーム“訪問予定”を使用しています。顧客担当は左上の選択ボタンを押下して“三郎商会”を選択し、必要事項を記入し、登録ボタンを押下すると、“訪問予定”情報が三郎商会に提示されます。図3.7−5は三郎商会が顧客担当から提示された情報を表示したものです。XML指定つきHTMLフォームを使用した場合、情報の提示は前記の図3.7−2 記事登録ページではなく、電子フォームを呼び出して行います(詳細は後述します)。

 

図3.7−4 訪問予定(顧客担当)

 

図3.7−5 訪問予定(三郎商会)

 

 本節では、提示箱の利用方法について詳しく説明します。

 提示箱の利用に当たり、FNSにおいて提示箱の情報がどのように扱われているかを理解していることが大変役立ちます。

 図3.7−6に示すように、グループ内には、複数の提示箱を用意することができます。1つの提示箱にはすべての利用者固有の領域が確保されます。管理者は各利用者の固有領域に、1つまたは複数のファイルを登録できます。また、登録後、その内容を更新することができます。更に、削除することもできます。管理者が登録・更新したファイルは各利用者によって参照することができますが、他の利用者は参照できません。

 

図3.7−6 提示箱の情報構造

 

 本節では、先ず“提示箱管理”の操作方法について述べます。次に、提示箱へ文字列(テキスト)あるいはファイルを登録する方法について、またXML指定つきHTMLフォームと組合わせて“訪問予定”のような情報サービスを行う方法について述べます。

 最後に、登録された文字列(テキスト)あるいはファイル、XML指定つきHTMLフォームを参照する方法について述べます。

 

(1) “提示箱管理”の操作方法

 提示箱管理の操作はグループ管理者の役割です。“管理者ページ”の“提示箱管理”を選択すると、図3.7−7に示す“提示箱管理”ページが開きます。

図3.7−7 提示箱管理

 

 提示箱管理で最初に行わなければならないことは、提示箱の開設です。図3.7−7の「1.新規の提示箱を開設する場合」にあるように、開設したい提示箱のID(先頭が下線ではない半角の英数字あるいは下線からなる文字列)と、タイトル(日本語文字列)とを入力します。また、提示箱のタイプ

・ 単一 : 利用者毎に1つの記事(ファイル)を保管

このタイプを指定すると、管理者が登録するたびに、既存の保管記事は書き換えられます。

・ リスト : 利用者毎に複数の記事(ファイル)を保管

このタイプを指定すると、管理者が登録するたびに、記事は追加されます。

を選択します。

 提示箱のタイプがリストの場合、管理者は“利用者は記事の登録が可能”オプションをチェックし、利用者に記事登録を許可することができます。

 管理者は、自分以外に1人だけ、記事の提示を許可することもできます。この場合、“提示者”の欄に提示者となる利用者名を指定します。

 次に、図3.7−7の1.2の開設ボタンを押下すると、当該IDをもつ提示箱が開設されます。

 提示箱の属性変更、利用者リンク設定、削除、通覧者追加・削除、記事の登録・閲覧等を行いたい場合は、「2.既存の提示箱を操作する場合」にある各種ボタンを操作することにより行うことができます。

 属性変更ボタンを押下すると、図3.7−8に示す提示箱属性変更ページが開きます。このページを使用して、提示箱のタイトルと提示者を変更することができます。

 

図3.7−8 提示箱属性変更

 

 利用者リンクボタンを押下すると、図3.7−9に示す利用者リンク設定ページが開きます。利用者リンクとは、提示箱のある利用者の領域を他の利用者と共有させるようにする機能です。図3.7−9の例では、太郎商会大阪の領域を太郎商会神戸が共有するように設定しています。この結果、太郎商会大阪と太郎商会神戸は同じ情報を参照することになります。管理者、提示者は太郎商会大阪への提示で両者に同じ情報を提示することができます。

 

図3.7−9 利用者リンク設定ページ

 

 管理者は、提示箱の内容を通覧できる利用者を設定することができます。この利用者のことを通覧者と呼びます。通覧者の登録、削除、一覧表示はそれぞれ、通覧者追加ボタン、通覧者削除ボタン、通覧者一覧ボタンを使用して行います。それぞれのボタンで表示されるページを図3.7−10、−11、12に示します。

 

図3.7−10 通覧者追加

 

図3.7−11 通覧者削除

 

図3.7−12 通覧者一覧

 

 図3.7−7の、その他のボタンについては当該ページの説明に従って操作してください。

 

 

(2) 提示箱への情報提示

 提示箱への情報提示には2通りの方法があります。1つは、システムの提示箱管理表を使用する方法であり、もう1つはXML指定つきHTMLフォームを使用する方法です。

(a) 提示箱管理表

 提示箱にグループメンバ毎に情報を提示するために下記のURLを使用します。 

https://www.domain/zone/servlet/MfUtPrsnBox?
                  
boxid=<提示ID>&mnglist=top[&grpname=<入場先グループ名>]

www.domainFNSシステムインストール先のドメインとwwwサーバ、zoneFNSシステムの配置ゾーン)

 本URLは、

 【FNSシステムの<入場先グループ名>が示すグループ】の
  → 【<提示箱ID>が示す提示箱】の管理表

の参照を指定しています。

 本URLの各パラメータの意味は次表の通りです。

パラメータ 説明
grpname=<入場先グループ名>  入場先のグループ名を指定します。
 省略時は、現在入場中の「グループ」が指定されたものと解釈します。
boxid=<提示箱ID>  対象となる提示箱IDを指定します。必須パラメータ。
mnglist=top  管理表表示を指定します。必須パラメータ。

 

 このURLの使用により、図3.7−13、−14に示すような提示箱管理表が表示されます。図3.7−13の例は提示箱のタイプが単一のケース、図3.7−14の例は提示箱のタイプがリストのケースです。

 

図3.7−13 提示箱管理表(単一タイプ)

 

図3.7−14 提示箱管理表(リストタイプ)

 

 提示箱のタイプが単一の場合の操作法については既に図3.7−1の例で説明しましたので、ここでは提示箱のタイプがリストの場合の操作法について説明します。

 図3.7−14に示す提示箱管理表(リストタイプ)の該当利用者(例えば三郎商会)の“最終登録者”あるいは“最終更新日時”の表示項目の上にマウスを合わせクリックすると図3.7−15に示す新規登録、更新、削除が行える操作画面が開きます。

 新規登録ボタン、付加登録ボタン、あるいは更新ボタンを押下すると、図3.7−2に示す記事登録ページと同様の画面が表示されます。

 

図3.7−15 提示箱内容の新規登録・更新・削除

 

(b) XML指定つきHTMLフォームによる情報提示

 XML指定つきHTMLフォームを使用して提示箱に情報を提示するには、後述のXML指定つきHTMLフォームの登録で登録した電子フォームを下記URLにて呼び出して行います。

https://www.domain/zone/servlet/MfFormPool?formid=<フォームID>&use=RW
[&grpname=<入場先グループ名
>]

www.domainFNSシステムインストール先のドメインとwwwサーバ、zoneFNSシステムの配置ゾーン)

 本URLは、

【FNSシステムの<入場先グループ名>が示すグループ】内の
  → 【<フォームID>が示す電子フォーム】の
    → 新規書込用HTMLフォーム

の参照を指定しています。

 本URLの各パラメータの意味は次表の通りです。

パラメータ 説明
grpname=<入場先グループ名>  入場先のグループ名を指定します。
 省略時は、現在入場中の「グループ」が指定されたものと解釈します。
formid=<フォームID>  対象となる電子フォーム。必須パラメータ。
use=RW  新規書込用フォームを指定します。必須パラメータ。

 

 XML指定つきHTMLフォームの登録

 本節の始めに挙げた訪問予定の例では電子フォーム(XML指定つきHTMLフォーム)と組合わせて提示箱を使用しています。以下では、提示箱とXML指定つきHTMLを組合わせて訪問予定のようなファイルを登録するために必要なHTMLタグを説明します。XML指定つきHTMLフォームを提示箱で使用する場合、次の3つの種類が必要となります。

@ 提示箱への新規登録用HTMLフォーム

A 提示箱の内容を参照するHTMLフォーム

B 提示箱の内容を更新するHTMLフォーム

 提示箱に登録するためのHTMLフォームを新規書込フォームファイルとして用意します。

 新規書込フォームで書き込んだ提示箱の内容を、登録した者以外の利用者が書き換えては困ります。そのために、表示専用フォームが必要となります。これら2つに加えて提示箱に登録した管理者あるいは提示者が提示箱の内容を更新できる更新用フォームが必要です。

 HTMLフォームを登録するために次表に示すファイルを用意する必要があります。

ファイルの種類

用途

rw(新規書込)

提示箱への新規登録 
rdonly(表示専用) 提示箱内容の参照
reply(更新用) 提示箱内容の更新
pic(縮小表示用)

フォーム選択のイメージ表示

 これらのHTMLフォームは電子フォームとしてFNSシステムに登録しておく必要があります。詳細については「2.2 管理者 (3) 電子フォーム管理 (d) HTMLフォームのアップロード」を参照してください。

 

 次に、これらのHTMLフォームファイルのデザイン方法について、本節のはじめに述べた訪問予定を例にして説明します。

 訪問予定のHTMLソースは「付録F 訪問予定のHTMLソース」に示す通りです。訪問予定のHTMLフォームには、以下に示すformタグ、inputタグと必要に応じてJavaScriptプログラムを埋め込む必要があります。

 

 1) 新規書込用ファイル

 

(a) JavaScript関数プログラムおよび呼び出し  任意

 例えば、HTMLフォームには、それが使われるグループの名前を指定する必要があります。その指定は後述のinputタグで行います。このHTMLフォームが常に1つのグループで使用されるならinputタグでそのグループの名前を明示すれば良いのですが、異なる複数のグループで使用する場合には、動的にグループ名を取り出す必要があります。それを行うのが次に示すJavaScriptプログラムです。JavaScriptプログラムをHTMLソースのヘッダー部分に埋め込みます。

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="MfCmPage/fnsFormUtl.js">
</SCRIPT>

 fnsFormUtl.jsファイルには動的にグループ名を取り出すfnsSetmfcgrpname関数が含まれています。

 また、関数fnsSetmfcgrpnameを呼び出すコード:

<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript">
<!--
fnsSetmfcgrpname("f"); 注)"f"は後記formタグの名前を指定。
//-->
</SCRIPT>

をボディ部の最後に挿入します。こうして、HTMLフォームが使われるグループの名前が動的に取り出され、HTMLフォームに埋め込まれます。

 fnsFormUtl.jsファイルについては、「3.2 (2)(b)(イ)Javascript関数および呼び出し」を参照してください。

 

(b) formタグ 必須

 formタグはデータ入力の手段を提供します。formタグの形式は次の通りです。

<form name="f" action="https://www.domain/zone/servlet/MfUtPrsnBox" method="POST" enctype="application/x-www-form-urlencoded">

<input タグ>

<input タグ>

<input タグ>

   ・ ・ ・

<input タグ>

</form> 

 "f"はこのフォームの名前です。

 action属性にはこのフォームで入力したデータの送信先を指定します。この例では、domain(実際にはitnetinc.co.jpなどのドメイン)内にあるサーバwwwに接続し、ゾーンzoneにあるサーブレットMfUtPrsnBoxを呼び出します。domainやサーバwww、ゾーンzoneの名前はFNSシステムのインストール先のものを使用する必要があります。

 formタグのその他の属性はこの例のとおり指定してください。  

 フォームで指定するinputタグについては次の(c)以降で説明します。  

 

(c) グループ名(mfcgrpname) 必須

 HTMLフォームが使用されるグループを指定するために次のようなinputタグを挿入します。

<input type="hidden" name="mfcgrpname" value="顧客サービス">

 このinputタグは、HTMLフォームがグループ“顧客サービス”で使用されることを指定しています。

 HTMLフォームが複数のグループで使用される場合には動的にグループ名を取り出すためのJavaScript関数を使用し、

<input type="hidden" name="mfcgrpname">

を挿入します。JavaScript関数については上記「(a) JavaScript関数プログラムおよび呼び出し」を参照してください。

 

(d) 提示箱ID(mfboxid) 必須

<input type="hidden" name="mfbox" size="-1" value="提示箱ID">

  “提示箱ID”には、提示箱管理で開設した提示箱のIDを指定します。

 

(e) フォームIDmfformid) 必須

 HTMLフォームにはHTMLフォームID(先頭が下線ではない半角の英数字あるいは下線からなる長さ25バイト以内の文字列)を指定します。フォームIDを指定するために次のinputタグを挿入します。

<input type="hidden" name="mfformid" value="formID">

 

(f) 利用者名(mfusrname) 必須

<input type="hidden" name="mfusrname" value="利用者名">

  提示箱のどの利用者領域に登録するか、利用者名を指定します。

 

(g) 更新番号(mfoldno) ※リストタイプでは必須

<input type="hidden" name="mfoldno" size="-1" value="0">

提示箱のタイプがリストの場合、必ずこのまま指定します。

 

(h) XML指定(mfconv) 必須

 FNSシステムは、HTMLフォーム内に設定したすべてのテキスト入力領域:

<textarea rows="10" name="tag_1" cols="63"></textarea>

<input type="text" name="tag_2" size="20">

をXMLファイル化して送信することができます。そのために、HTMLフォーム内に次ぎのinputタグを挿入します。

<input type="hidden" name="mfconv" value="xml">

 次のDTD(Document Type Definition)によるXMLファイルが送信されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!DOCTYPE fns-content [
<!ELEMENT fns-content (form-element*)>
<!ELEMENT form-element (name,value)>
<!ELEMENT name (#PCDATA)>
<!ELEMENT value (#PCDATA)>
]>

 ここに、nameとvalueはペアで用いられ、nameにはHTMLフォーム内の入力フィールドの名前が入り、valueにはその入力フィールドの値が入ります。

 例えば、次ぎのようなXMLファイルが送信されます。

<fns-content>
<form-element>
<name>tag-1</name>
<value>tag-1-value</value>
</form-element>
<form-element>
<name>tag-2</name>
<value>tag-2-value</value>
</form-element>
<form-element>
<name>tag-3</name>
<value>tag-3-value</value>
</form-element>
</fns-content>

 

(i) 表題(mfsubject) ※リストタイプでは必須

<input type="hidden" name="mfsubject" size="20" value="主題"> 

 提示箱タイプがリストのときに意味があります。その値("主題")は、FNSが生成する記事一覧に表示されます。

 

(j) 登録ボタン(mfsubmit) 必須

<input type="submit" name="mfsubmit" value="登録"> 

本フォームの内容を、上記(c)で指定されたグループの(d)で指定された提示箱の(f)で指定された利用者の領域に登録します。

 

 2) 更新用ファイル

 更新用ファイルは新規書き込用ファイルをコピーして作成します。更新用ファイルではformタグ、フォームIDmfformid)、XML指定(mfconv)、表題(mfsubject)は同じように指定します。登録ボタンは“更新”ボタンに変更します。その他のinputタグやtextareaタグの入力フィールドの属性については、更新で書き換えるフィールドを除いてreadonlyを追加します。Javascriptプログラムの扱いについてはHTMLフォームの必要に応じて設計者の判断に任されています。

 inputタグやtextareaタグの値は提示箱IDの提示箱内のXMLデータから取り込まれ、表示されます。

 

 3) 表示専用ファイル

 表示専用ファイルは更新用ファイルをコピーして作成します。表示専用ファイルではformタグ、フォームIDmfformid)、XML指定(mfconv)、表題(mfsubject)は同じように指定します。“更新”ボタンは必要がありませんので削除します。その他のinputタグやtextareaタグの入力フィールドの属性については、すべてreadonlyを追加します。Javascriptプログラムの扱いについてはHTMLフォームの必要に応じて設計者の判断に任されています。

 inputタグやtextareaタグの値は提示箱IDの提示箱内のXMLデータから取り込まれ、表示されます。

 

 これらのファイルの作成に当たっては、「付録F 訪問予定のHTMLソース」を参考にしてください。

 

(3) 提示箱の情報参照

 提示箱に保管されたファイルを参照するために、下記のURLを使用します。

https://www.domain/zone/servlet/MfUtPrsnBox?
    box=<提示ID>
    [&usrname=<利用者名
>]
    [&grpname=<入場先グループ名
>]
    [&lnoheader=y [&lbgcoler=<色>][&lwidth=<横サイズ>]]

www.domainFNSシステムインストール先のドメインとwwwサーバ、zoneFNSシステムの配置ゾーン)

 本URLは、

 【FNSシステムの<入場先グループ名>が示すグループ】の、
  → 【<提示箱ID>が示す提示箱】内の、
   → 【<利用者名>が示す利用者領域のファイル】

の参照を指定しています。

 本URLの各パラメータの意味は次表の通りです。

パラメータ 説明
grpname=<入場先グループ名>  入場先のグループ名を指定します。
 省略時は、現在入場中の「グループ」が指定されたものと解釈します。
box=<提示箱ID>  対象となる提示箱IDを指定します。必須パラメータ。
usrname=<利用者名>  このパラメータは管理者、提示者、あるいは通覧者のみが指定できます。特定の利用者の提示箱の内容を参照します。省略時は、現在FNSにログインしている利用者自身の提示箱内容を参照します。
lnoheader=y  このパラメータは、提示箱のタイプがリストの場合にのみ指定することができます。利用者の領域の内容の一覧表のヘッダー部分は表示されません。
lbgcoler=<色>  ヘッダー部なしの一覧表の背景色をHTMLの方式で指定します。
 <色>として、色名かRGBを指定します。
   色名:GREEN、YELLOW等
   RGB:#BEE2AB(ただし#は%23と指定)
lwidth=<横サイズ>  ヘッダー部なしの一覧表の<横サイズ>をHTMLの方式で指定します。
   ピクセル数:600、700等
   相対サイズ:80%、120%等(但し%は%25と指定)

 

 上の表で、lnoheader=y(、lbgcoler=<色>、lwidth=<横サイズ>)は自前のWebページの中に表示したい場合に役立ちます。例えば、図3.7−15に示した一覧表のヘッダー部を表示しないようにするため、次のURL:

https://www.domain/zone/servlet/MfUtPrsnBox?box=khoumon&usrname=三郎商会&lnoheader=y&lbgcoler=%23BEE2AB

を使用すると、図3.7−16に示す一覧表が表示されます。ヘッダー部は表示されず、背景色はうす緑に変更されています。

 

図3.7−16 ヘッダー部なしの一覧

 

 提示箱の内容のXMLファイルを参照した際、FNSシステムは、XMLファイル内のデータとして指定されたmfformidと一致するHTMLフォームを事前に登録されている電子フォーム(HTMLフォーム)から取り出し、そのHTMLフォームにXMLファイル内のデータを埋め込んで表示します。
 管理者あるいは提示者がアクセスする場合に使用されるHTMLフォームは、管理者あるいは提示者が書込んだXMLデータに対しては“更新用フォーム”であり、その他の利用者のXMLデータに対しては“表示専用フォーム”が使用されます。利用者がアクセスする場合に使用されるHTMLフォームは、利用者自身が書込んだXMLデータに対しては“更新用フォーム”であり、その他の者が書込んだXMLデータに対しては“表示専用フォーム”が使用されます。

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