私はブログ:ITプロジェクト管理考の2010年の投稿「ソフトウェアは知の媒体」で、ソフトウェアに関する基礎教育を学校教育として行うべきだと書きました。あれから8年になります。私のブログとは関係ないと思いますが、文部科学省は指導要領にプログラミング教育を盛り込みました。小学校、中学校、高等学校で次のような教育を行うことになっています。以下は文部科学省の「小学校プログラミング教育の必修化に向けて」より引用。
小学校:
文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成
(プログラミング教育の必修化)。
中学校:
技術・家庭科(技術分野)においてプログラミング、情報セキュリティ
に関する内容を充実。
高等学校:
情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設。全ての生徒がプログ
ラミングのほか、ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベ
ースの基礎等について学習。「情報Ⅰ」に加え、選択科目「情報Ⅱ」を
開設。
小学校のプログラミング教育は、その後の影響が大きいので、最も大切だと思います。
文部科学省は、「教師の皆さんがプログラミング教育に対して抱いている不安を解消し、安心して取り組んでいただけるようにすることが本手引きのねらい」として、「小学校プログラミング教育の手引き(第二版)」という冊子を発行しました。
この冊子によると、小学校では、いきなりプログラミング言語を用いたコード化を教えるのでなく、プログラミングを進める上で関連してくるプログラミング的思考法を教えることに注力しています。
プログラミング的思考とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」としています。
(小学校プログラミング教育の手引き(第二版)より引用)この、プログラミング的思考法が小学校で身につけば、論理的思考の育成につながるものと思います。