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2.3 運用者(A端利用者)

 運用者(A端利用者)はグループ内でデータ転送を行う際のまとめ役となる利用者です。グループ種別が“1対多”のグループではこのまとめ役を運用者と呼びます。グループ種別が“多対多”のグループではまとめ役をA端利用者と呼びます。“多対多”のグループには1人以上のA端利用者が存在できます。

あるグループの運用者(A端利用者)がURL:https://www.domain/zone/servlet/MfUsPageを用いてグループ・ログインすると、図2.3−1(1)および図2.3−1(2)に示す運用者ページあるいはA端利用者ページが開きます。

図2.3−1(1) 運用者ページ

 

図2.3−1(2) A端利用者ページ 

 

 これらのページはFNSシステムが用意した既定のページで、電子フォームを使用してデータ交換するための新規入力フォームページへのリンクとマイ・メニューボタンがついています。グループの管理者がこれらのページを書き換える場合、新規入力フォームへのリンクやマイ・メニューボタンを新しいページに貼り付けておけば既定のページと同様の処理を行うことができます。

マイ・メニューボタンは作成者や管理者がログインして開かれる各ページにもついていましたが、電子フォーム関係の事項が含まれるためこれまで説明を控えていました。最初に新規入力フォームについて説明し、続いてマイ・メニューについて説明します。

 

(1)新規入力フォーム

 運用者ページあるいはA端利用者ページで新規入力フォームを選択すると図2.3−2に示す新規入力フォーム一覧のページが開きます。この一覧の中から必要なフォームを選択すると引き続き電子フォームのページが開き、この電子フォームに基づいた情報発信を行うことができます。

 

図2.3−2 新規入力フォーム一覧

 

(2)マイ・メニュー

 FNSシステムはグループ毎の資源管理を行っていますが、グループの各メンバもそれぞれ独自の情報資源をもつことができます。グループが保有する情報資源としてはグループのメンバが共有するWebページや電子フォームがあります。一方、電子フォームの受信データや発信データはメンバ固有の情報資源です。メンバがどのグループに所属するかについての情報やパスワードなどもメンバ固有の情報資源です。さらに、独自のWebページをもつこともできます。マイ・メニューのページ(図2.3−3)はこれらの情報資源を参照し、操作するために用意されました。

 

図2.3−3 マイ・メニュー

 

(a)グループの移動

 すべての管理者や運用者、あるいは利用者は1つあるいは複数のグループに所属します。利用者はその名前とパスワードでそのいずれかのグループにログインできますが、利用者が複数のグループに所属している場合にはログイン後に他のグループに移動することができます。マイ・メニューのページの項番1には利用者が所属するグループがドロップダウンメニューとして表示されますので、そのいずれかを選択し、ジャンプボタンを押下すれば利用者は選択したグループに移動します。もちろん同様の方法で前のグループに戻ることができます。

 ドロップダウンメニューには利用者が所属するすべてのグループが表示されますので、作成者や管理者が既存の利用者を新しいグループに加えた場合、その利用者はこのドロップダウンメニューにより新しいグループに自分が登録されたことを知ることができます。

 

(b)電子フォームの送受信データの参照

 電子フォーム送信については既に述べましたが、マイ・メニューのページで、他の利用者からの受信データや送信済みのデータを参照するためのWebページ(図2.3−4、図2.3−5)を開くことができます。

図2.3−4 受信閲覧

 

 図2.3−4は受信閲覧のためのページです。利用者が受信した電子フォームデータをグループ別に、あるいは利用者が所属するグループすべてを一括して閲覧できます。全データを一括して利用者のパソコンにダウンロードすることもできます。ダウンロードされたファイルはzip形式で圧縮されたファイルです。拡張子.zipを補って解凍すると内容を取り出すことができます。

 

図2.3−5 送信履歴閲覧

 

 図2.3−5は利用者が送信した電子フォームデータの履歴を閲覧するためのページです。ページの説明は受信閲覧と同様です。

 

(c)ログインID設定・変更およびパスワードの変更

 利用者名はログイン時だけでなくデータ転送の宛先などにも利用するため、他の利用者にも知らされています。他の利用者が自分になりすましてFNSシステムにログインするようなことがあっては困ります。もちろんパスワードを知られなければそのようなことはないのですが、さらに安全を期すために、利用者名に代わる誰にも知られないログイン専用の名前(ログインIDと呼ぶ)を登録しておくことができます。設定は図2.3−6に示すログインID設定・変更のページの説明に従って行ってください。

 ログインIDを設定した場合、“グループ・ログイン画面”の利用者名欄にはログインIDの前に_(半角下線)を補って入力します。また、利用者がグループの“指示”利用者の場合には、“_ログインID”に“%”+“実体が定義されたグループ名”を添える必要があります。

図2.3−6 ログインID設定・変更

 

 他人のなりすましを防止するために、パスワードも時々変更することをお勧めします。

 図2.3−7に示すパスワード変更のページを使って変更してください。

図2.3−7 パスワードの変更

(d)マイ・ページ管理

  「2.2 (2)画面管理」に挙げられている利用者画面や共用画面は、グループ内の複数のメンバが共通に参照するWebページですが、FNSではグループのメンバが独自のWebページをもつことができ、さらに、このWebページを自分が所属するグループに公開することができます。詳細については「3.8 マイ・ページ管理」を参照してください。

 

2.4 利用者(B端利用者)

前記2.2と2.3で述べた管理者と運用者(A端利用者)もまたグループの利用者です。しかし、グループの大多数のメンバはこうした役割をもたない一般の利用者です。グループ種別が“1対多”や“多対多”の場合、運用者やA端利用者と区別するため、この一般の利用者をB端利用者と呼びます。ただし、“1対多”の場合、「利用者」あるいは「その他の利用者」という用語が使われることがあります。その他のグループ種別:“任意”あるいは“通信なし”のグループではこのような区別の必要がないため特別な名前を与えず単に利用者と呼びます。

あるグループの利用者(B端利用者)がURL:https://www.domain/zone/servlet/MfUsPageを用いてグループ・ログインすると、図2.4−1(1)および図2.4−1(2)に示す利用者ページあるいはB端利用者ページが開きます。これらのページも前記の運用者ページやA端利用者ページと同様にFNSシステムが用意した既定のページです。これらのページには電子フォームを使用してデータ交換するための新規入力フォームページへのリンクとマイ・メニューボタンがついています。グループの管理者がこれらのページを書き換える場合、新規入力フォームへのリンクやマイ・メニューボタンを新ページに貼り付けておけば既定のページと同様の処理を行うことができます。

新規入力フォームおよびマイ・メニューについては2.3 運用者(A端利用者)のページの説明を参照してください。

 

図2.4−1(1) 利用者ページ

 

図2.4−1(2) B端利用者ページ

 

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