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 言うまでもないことですが、ビジネスに必要な情報はバラバラに存在していてはビジネス戦略に効果を発揮しません。分散している情報を集めてビジネス戦略に適うように編集して初めて価値を生み出します。
 情報を集めてビジネス戦略に活かせるのは業務の専門家です。業務に精通し、判断できる人が業務システムをデザインするのが最も効率的と言えます。
 また、ビジネスは常に変化していますので、業務システムも変更しつづけなければなりません。さらに、情報を発信できる人や、情報を必要としている人も、ビジネスの変化・人事異動などの理由で交代します。

 FNSは、上記のような環境に対応し、そして複数の企業間あるいは企業内の部門間で多種多様な知識をもつ専門家が知識を交換しながら付加価値を生み出す情報戦略を支援します。この目的を達成するため、次の基本方針を採用しています。

現場主義
業務ポータルおよびパーソナル・ポータル
エージェント(代理人)プログラム

 

 
(1) 現場主義

 ビジネスは日々変化していますので、業務システムもその変化に合わせてタイミング良く変更しなければなりません。業務の専門家が業務システムを管理・運用するのが最も効率的です。FNSでは、そのための手段として、HTMLフォーム(XML指定つき)、受付箱、提示箱、情報プール型掲示板、FNS受信ツールなどを用意しています。中でも、HTMLフォーム(XML指定つき)と受付箱との組合わせは、大変強力なWebコミュニケーションの手段となります。これらの機能を使用して、業務日報、交通費清算、予実管理、請求書受信などいろいろな業務を行うことができます。

 これらの業務に既存のアプリケーションを組合わせることもできます。この場合も現場の管理者がFNSの拡張機能を使用して業務のWebページと連携させることができます。

      
(2) 業務ポータルおよびパーソナル・ポータル

 一人の人が複数の業務(例えば、営業、サプライヤー、人事等)に関わりを持つというのは当然のことです。FNSは、複数の業務に対するグループを同時にサポートします。各個人は自分が関わる業務一覧(ポータル)を表示して必要な業務を行い、続いて別の業務を行うなど、自由自在にグループを切替えて移動することができます。ある人が新しい業務に関係を持つと、新業務の管理者がその人を新業務のグループに登録します。これだけの操作で、登録された人の業務一覧(ポータル)には新業務が追加されますので、新業務を開始することができます。

      

 業務ポータルに加えて、パーソナル・ポータルがあります。グループの各メンバはパーソナル・ポータルとして“マイ・ページ”を持つことができます。マイ・ページには、個々の利用者が必要とする情報を凝縮して表示しておき、すべての操作は“マイ・ページ”経由で行うことができます。

   

   
(3) エージェント(代理人)プログラム

 業務は通常、人が行いますが、業務内容によっては人に代わってプログラムに行わせる方が都合の良い場合があります。FNSは、グループに登録される利用者を“人”に限定せず、“エージェント(代理人)プログラム”が管理者や利用者になることを許しています。エージェントプログラムはFNSシステムと他の業務アプリケーションを連携させるのに役立ちます。

 エージェントプログラムはJavaプログラムとして作成します。FNSはエージェントプログラムを作成するために必要な各種通信機能をエージェントプログラムJavaパッケージとして用意しています。

 エージェントプログラムは、異なる業務アプリケーション間で情報交換をするために使用できます。エージェントプログラムを利用してXMLファイルを送受信することもできます。

 また、業務アプリケーションが持っているデータベースの内容を常時監視して、ある閾値(しきいち)を超えたらその業務に関係する他の利用者や管理者に警告を与えるなど自動制御に利用することもできます。

 エージェントプログラムはサーバあるいはパソコンのどちらに置いてもかまいません。Javaプログラムが動作する環境が揃っていれば十分です。

 例えば、パソコン上にエージェントプログラムを置き、運用者としてグループ内の各利用者から送付されてくる電子フォームの内容を収集するために利用することができます。

 データ収集とは反対に、パソコン上のデータをグループ内の利用者に送付し、返信を受取るエージェントプログラムを作成することもできます。