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混成プロジェクトの課題と対策 | ||||
少し大きなシステム構築のITプロジェクト、つまり数十人以上のITプロジェクトは顧客、元請け企業、その下請け企業など、複数の企業の社員から構成される混成プロジェクトとなるケースが殆どです。このようなITプロジェクトでは元請け企業の管理力不足が露呈することがよく見受けられます。 納期が守れなかった、費用がかかり過ぎた、品質が悪い、拡張性がない、性能不足などとなるケースは、失敗と言わざるを得ません。厳しいと言われるかもしれませんが、これらのいずれか1つでも顧客の満足が得られなければ“失敗”です。 混成プロジェクトでは元請け企業の力量が問われます。生半可なプロジェクト管理はできません。プロジェクトの規模が大きくなるほど徹底した管理を行わなければなりません。混成プロジェクトを成功させる最低の条件として、プロジェクトメンバが共通のコミュニケーション基盤(技術知識および管理知識)の上で仕事をする必要があります。構成メンバが異なる企業文化を持ち込んでくるとちょっとしたコミュニケーションさえうまく行かなくなります。 構成メンバが技術文書( 上記のような作業標準を持たず、保有していても混成プロジェクトで徹底されていないケースでどんなことが起きるのか、私の経験で述べましょう。
元請け企業と下請け企業のそれぞれに管理者がいます。管理の力量が下請け企業の方が上回っている場合もあります。それでも、元請け企業はまとめ役を担わなければなりません。彼らの仕事は、戦略立案と状況把握、判断・指示です。これを行うには、組織(企業)の壁を取り払う必要があります。プロジェクト推進チームを作り、このチームには下請け企業の管理者もエントリします。プロジェクト推進チームの役割については「ITプロジェクト戦略」を参照してください。 プロジェクト推進チームは、当該プロジェクトで必要な作業標準を決めます。また、作業フェーズに合わせて、実行チームを編成します。各チームの状況適宜報告させます。他にも推進チームの役割は沢山あります。 混成プロジェクトだからこそ、プロジェクト推進チームは大変重要な役割を持ってきます。元請け企業は、下請け企業に決して丸投げしてはいけません。 上記の、私が経験した失敗プロジェクトにおいても、プロジェクト推進チームを立ち上げ、プロジェクトメンバ全員が組織的に活動することによって、当り前のITプロジェクトとして立ち直ることができたのです。 |
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