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 FNSには次のような優位点があります。

機能項目

FNSの特徴

他の手段との比較

1.利用者管理

(1)業務グループ(CUG)毎に利用者管理ができます。

(2)同一利用者が複数の業務グループを利用できます。

(3)組織横断的な、あるいは企業間の利用者管理も可能です。

(4)情報資源や利用者の登録・変更・削除などはすべて業務毎にリモートからWeb画面を利用して行うことができます。

 オペレーティングシステムの利用者管理は、ハードウェア上のコンピュータ資源を管理する目的のものです。ネット上に分散して存在する情報資源を業務に対応づけ、利用者管理の配下に置くには別途ソフトウェアの開発が必要になります。

 また、一般的なグループウェアの利用者管理は実際の組織(一般的には階層構造で、全社、事業部、部、課など)に適合するようにデザインされていますので、FNSの利用者管理に比べて柔軟性に欠けます。

2.業務ポータル

(1) 複数グループ(CUG)に所属する利用者は一つのグループにログインすると、他のグループにはログイン操作なしに移動できます。

(2) 新しい業務のグループ(CUG)が作成され、そのグループの管理者が他のグループに所属する利用者を登録すると、新業務グループは、その利用者が移動できるグループとして追加されます。

 一般的なポータルソフトウェアは利用者毎のWeb画面上に、受信メール+通知メール+連絡事項+掲示板+業務アプリケーション+・・・などを見易くレイアウトしたものです。

 FNSはe-mailや業務用のWebページを組合せた、凝ったポータルはありませんが、業務をグループとして登録するだけで自動的に簡易な業務ポータルができあがります。

3.外部アプリケーションの呼び出し

(1)業務のグループ(CUG)に、その業務を遂行する外部のアプリケーションを連携させることができます。

 外部アプリケーションへ、利用者パラメータ以外に、呼出しグループ名、呼出し利用者名、当該利用者の権限(管理者か利用者か等)の引渡しができます。

 外部アプリケーションとFNSとの間のメッセージ交換のセキュリティに十分配慮しています(暗号化、中継ID/パスワード)。

 多くのグループウェアはWeb経由で外部プりケーションを呼出す簡易機能を用意しています。

 しかし、FNSのようなきめ細かな配慮をした製品は見当たりません。

4.エージェントプログラム

(1)業務グループ(CUG)のメンバとして、エージェントプログラムが利用できます。FNSではエージェントプログラムを作成するためのJavaプログラムパッケージを用意しています。

 例えば、“電子フォーム”(HTML)を使用して情報を収集し、その結果をパソコン上に取出し、データベースに保管し、分析結果をホームページとしてFNSのグループに登録するエージェントプログラムを作成することができます。

 このようにエージェントプログラムを利用すれば、パソコン上の業務アプリケーションを単独あるいはLAN経由で利用するだけでなく、インターネット上で利用可能にすることができます。

 エージェントプログラムはパソコン上のプログラムと限っているわけではありません。エージェントプログラムをサーバマシン上に置いて、サーバ機能の役割を担わせることもできます。

 FNSのエージェントプログラム構築機能に対応する他の手段は今のところ見当たりません。

5.電子フォーム

(1)業務グループ(CUG)では電子フォームを利用した通信が可能です。グループ種別(1対多、多対多、任意、通信なし)に対応して、利用者間の電子フォームによる通信を行うことができます。

 電子フォームとしてはPDFフォームとHTMLフォームがあります。電子フォームではテキストだけでなく、XMLファイル、Word文書ファイル等を転送することもできます。

 Web技術を利用した電子フォームの多くは、高精度(如何なる帳票でも表現可能)、作成の簡便さ、高品質印刷といった面を重視した製品が多く、FNSのように運用面を重視したものは多くありません。

 従って、FNSとこれらの電子フォームの組合せは相乗効果が増すと考えられます。

6.リモート情報資源管理

 業務固有の情報資源(利用者、Webページ、電子フォーム、掲示板、情報プール型掲示板、受付箱、提示箱 等)の管理は業務グループ(CUG)の管理者がWebページ上の操作で行います。  最近、Web技術を使用したリモートから操作できるサービス(ホームページ、メール、等のホスティングサービス)が増えていますが、それらの多くはFTP、SecuredFTP(SSH)、http、httpsを組合せたサービスであり、FNSのように標準搭載されていません。また業務毎に操作できない点においてFNSに劣ります。

 Web型のグループウェアの中にはFNSと同様に管理者がリモートからグループウェアに特化した情報資源の管理ができるものがありますが、FNSは業務を選ばず、任意の業務に対して行える点が優れています。

7.システム開発期間の短縮 (1)ネットワークを利用した情報共有型の業務システムの開発期間を短縮できます。

 FNSの電子フォーム送受信、受付箱、提示箱とHTMLフォーム(XML指定つき:HTMLフォームでの情報の表示、更新が可能です)とを組合わせることにより、ネットワークを利用した情報共有型の業務システムの開発は非常に容易です。一般のホームページを作るのに必要なHTMLとJavascriptの知識があれば十分です。また、開発しなければならないソフト規模も少なくて済みます。

(2)外部の業務アプリケーションとの連携が容易なため、開発期間の短縮に役立ちます。

 HTMLとJavascriptの知識だけで業務システムが構築できる手段は今のところ見当たりません。
8.サービス性  FNSは柔軟性の高い利用者管理を中心としたWebコミュニケーションツールです。スタンドアローン型の業務アプリケーションやLANを使用したクライアント・サーバ型の業務アプリケーションをWeb型のアプリケーションとして再構築するのに適しています。

 また、柔軟性の高い利用者管理、業務アプリケーション呼出し、エージェントプログラム構築機能、リモート情報資源管理などがあるため、ASPタイプのサービスの構築にも適しています。

 左記と同様のことを、グループウェアと組合せて行う例が増えています。

 しかし、スタンドアローン型の業務アプリケーションやLANを使用したクライアント・サーバ型の業務アプリケーションをWeb型として再構築するには、元々グループウェア用に作られていたため十分とは言えません。