植物観察をはじめて6年になる。主なフィールドは高尾山やその周辺の低山、善福寺川緑地、野川公園である。ときどき、札幌の藻岩山や円山、新潟の角田山に足を運んでいる。
なかでも高尾山やその周辺の低山は植物の種類が多く、約1,600種あると云われている。6年間、歩き回っているが、せいぜい300種くらいしか出会うことができていない。
それでも、四季をとおして美しい花々に出会うことができた。
高尾山とその周辺で出会った種のうち、印象に残った種を季節ごとに1つ挙げる。
【春の花】

アズマイチゲ
キンポウゲ科 ・イチリンソウ属
分布:北海道~九州
説明:落葉樹林下の林縁に生える多年草。
葉には粗い鋸歯がある。
[葉の形]3出複葉 [葉のつき方]輪生
【夏の花】

ヤマユリ
ユリ科 ・ユリ属
分布:本州の近畿地方以北
説明:山地や丘陵の林の縁や傾斜地に生える多年草。
ヤマユリの中には色が濃いものもある。
[葉の形]単葉:披針形
【秋・冬の花】

ノコンギク
キク科 ・シオン属
分布:本州~九州
説明:山野にごく普通に見られる多年草。
ノコンギクは総苞の上部が赤紫色になっているのが特徴。
植物観察を続けていると、観察結果をどのようにまとめるのかが問題となる。
写真はパソコンに保存し、その写真をいつどこで撮ったか、名前や科や属などの属性をノートに記載していると、写真の数が少ない間は問題にならないが、撮り溜めるに従って整理するのが困難になってくる。
そうした記録をWeb アプリでできないか。
いろいろ探したが、希望に適うアプリを見つけることができなかった。
そこで、自分で作ることにした。
それが、植物観察ノート(PWN:Plant Watching Notes)である。
PWNは植物の写真と関連情報を記録し、グループなどでシェアするWebアプリである。
次のURLをクリックすると、これまで記録した植物を見ることができる。
https://tekotekoten.pythonanywhere.com
検索機能では、例えば「名前」検索を選び「スミレ」をキーにして検索すると、名前に「スミレ」がつく種の一覧:「アカネスミレ」、「ナガバノスミレサイシン」、「タカオスミレ」、・・・が表示される。
主に高尾山やその周辺、善福寺川周辺の植物が登録されていまる。「高尾山」、裏高尾の「梅郷」、「小仏城山」、「日影沢林道」、「小下沢」、「景信山」、あるいは「善福寺川」などをキーにして「場所」検索すると、そこで観察した植物の一覧が表示される。
なお、PWNはPythonのフレームワーク:Djangoを使って作成している。PWNはPC(Anaconda)やクラウド(PythonAnywhereなど)のサーバで動作する。PWNのソースコードが欲しい方は「コンタクト」からご連絡下さい。商用目的でなければ無料でご提供させていただきます。
株式会社アイティネット
高橋哲夫